部(Part)構成の目次を作る方法【Re:VIEW編】
目次
はじめに
いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
ミジンコに転生したIPUSIRONです😀
Re:VIEWで技術同人誌を書く際、章(Chapter)をグループ化して「第I部」「第II部」のような部(Part)構成にしたいことがあります。
本記事では、catalog.ymlでの正しい設定方法を解説します。
環境
- Re:VIEW 5.9
- PDF出力(LaTeX経由)
正しい方法:CHAPS内で階層化する
Re:VIEW公式ドキュメント(Re:VIEW カタログファイルガイド)によると、部構成を実現するには「CHAPS:」の中で階層化します。
本編に対して、「部」構成を加えたい場合、CHAPS を段階的にして記述します。部の指定については、タイトル名でもファイル名でもどちらでも使えます。
“catalog.yml"ファイルの書き方
PREDEF:
- preface.re
CHAPS:
- 準備編:
- intro.re
- how_to_play.re
- 本編:
- chapter01.re
- chapter02.re
APPENDIX:
- appendix.re
POSTDEF:
- postface.re
部の指定方法は2通り
公式ドキュメントによると、部の指定にはタイトル名でもファイル名でも使えます。
タイトル名で指定(上記の例)
CHAPS:
- 準備編:
- intro.re
ファイル名で指定
ファイル名で指定する場合、part1.reに部の扉ページの内容を書けます。
CHAPS:
- part1.re:
- intro.re
ビルド結果
上記の設定でPDFをビルドすると、目次に以下のように表示されます。
第I部 準備編
第1章 はじめに
第2章 遊び方
第II部 本編
第3章 ...
「第I部」「第II部」はRe:VIEWが自動で付与するため、タイトル名に「第1部 準備編」のように書くと「第I部 第1部 準備編」のように重複します。
タイトル名には「○○編」だけにするのがよいでしょう。
部構成の実例
“catalog.yml"ファイルにて、上記で説明した部構成のフォーマット(タイトル名の指定)を適用させます。

ビルドして出力されたPDFは以下のような見た目になります。


よくある間違い
PARTS:という構文は存在しない
「PARTS:」というキーワードを使いたくなりますが、これはRe:VIEW 1.2以前の古い形式です。現在のRe:VIEWでは使用しません。
公式ドキュメントには以下のように記述されていました。
1.2 以前の Re:VIEW ではカタログファイルとして PREDEF, CHAPS, POSTDEF, PART という独立した4つのファイルを使用していました。
use_part: trueは不要
“config.yml"ファイルに「use_part: true」を追加する必要はありません。
“catalog.yml"ファイルで階層化するだけで部構成が有効になります。


























